全国育樹祭という行事。
一般にはどの程度、知られているだろうか。今の天皇陛下が「皇太子」だった昭和52年に始まった、皇太子殿下の恒例のご公務の1つ。天皇陛下が植樹祭でお手植えされた樹木を、皇太子殿下がお手入れされる。意味深い内容になっている。日本の大切な森を、次の時代に引き継ぐ育樹活動の、シンボル的な行事だ。今年は、11月17日のお手入れ行事は東京都臨海部の埋め立て地にある「海の森公園」予定地、18日の式典は武蔵野の森総合スポーツプラザ(調布市)がそれぞれ会場になっている。皇太子殿下は両日共お出まし。皇太子殿下にとっては、今回が「最後」の育樹祭になる(来年からは、恐らく秋篠宮殿下が「皇嗣」として、ご公務を引き継がれるだろう)。その17日。私は、都内の小学校の先生達の神話講習会に、出講していた。Y先生とH先生がモデル授業の提案。それから私の神話講義が2コマ。その後、先生達が感想を述べ合う。…という組み立て。モデル授業の最中に次男からメールが。次男は今、長男と一緒に暮らしていて、様々なイベント関連の仕事に携わっている。だから土曜・日曜も働いている場合が多い。ひょっとしたら重要な要件かも知れないので、念の為にメールを覗いて驚いた。そこにはこんな文言が。「今日明日は仕事で全国育樹祭というイベントに来ています。この行事には皇太子殿下がお出ましになります。末端の端くれですがとても光栄です!!!」と。何とわが次男が「末端の端くれ」とはいえ、育樹祭のお手伝いをさせて戴いていたとは。
光栄だ。